おかむら小児歯科クリニック

遺伝？クセ？食生活？歯並びに影響する習慣と家庭でできる対策｜足利市の歯列矯正

「子どもの歯並び、このままで大丈夫？」と気になったことはありませんか。

歯並びは見た目だけでなく、しっかり噛めること・発音・お口の清潔など、毎日の健康に関わります。また、歯並びは遺伝だけで決まるわけではなく、生活習慣や姿勢、食べ方といった後天的な要因も影響します。

この記事では、足利市で小児矯正（歯列矯正）を考えている親御さんに向けて、歯並びに影響する主な原因と、ご家庭でできる対策をやさしく解説します。最後に、当院でもご相談が多いランパ矯正（RAMPA療法）という小児矯正の一方法にも触れます。

1.歯並びは遺伝する？先天的・後天的要因は？

Q.歯並びは”遺伝”ですか？

A.歯並びには「生まれつき」の骨格や歯の大きさなど、先天的な要因も関係していますが、それだけではありません。

成長の過程や日々の生活習慣（口の使い方、姿勢、食事など）も後天的な要因として大きく影響します。つまり、家庭での環境や習慣づくりで“より良い方向に整えていくことを目指せる”場面は少なくありません。親御さんの小さな声かけや生活の工夫が、将来の歯並びにプラスに働く場合があります。

2.どんなクセが歯並びに影響しやすい？

Q. よくある子どもの“クセ”で歯並びに影響が出るのは？

A. 次のような習慣は、歯の位置や顎の成長に影響することがあります。

子どものクセに、どう向き合う？

いきなり「やめよう」ではなく、置き換えや環境づくりから変えていくことをおすすめします。

たとえば頬杖は、肘をつかなくても座りやすい椅子や机の高さに調整、舌癖は舌の先を上あごの正しい位置に置く練習など、優しく“できたね”を増やす声かけが有効です。

3.食べ方・食事の内容と歯並びへの影響は？

Q. 子どもがやわらかい物ばかり好んで食べますが、歯並びに影響しますか？

A. よく噛む機会が少ないと、顎の成長が十分に働きにくいことがあり、噛む力が弱いと、顎の成長が十分になされず、歯が並ぶスペースが不足する場合があります。

食事の内容や食べ方も歯並びに関係します。たとえば、離乳食の進め方や、やわらかい食事ばかりが続くと、しっかり噛む習慣が身につきにくくなることも。

顎や歯並びの健康のため、噛み応えのある食材（根菜・繊維質の野菜・果物など）を無理のない範囲で取り入れ、硬いものを噛む経験をつけたり、「30回噛もうね」など家族で合図を決めてよく噛んで食べる習慣をつけるのもおすすめです。食事中は足裏が床につく姿勢だと噛む力が入りやすくなります。

4.家で何をすればいい？―ご自宅でできるやさしい対策

Q. 家庭でできる“歯並び応援”はありますか？

A. 小さな習慣づけで、できることはあります。毎日の生活でやさしくできることを、少しずつ意識してみましょう。

無理なく、“できたね”を積み重ねるのがコツ。結果を急がず、習慣化を目指しましょう。

5.そのクセ、骨格の歪みが原因かも？口呼吸・猫背・睡眠時のサイン

Q. 口呼吸やいびき、猫背は、歯並びに関係しますか？

A. 口呼吸や猫背、いびき、睡眠時無呼吸などは、骨格や顎の成長に影響し、歯並びにも関わることがあります。

たとえば口呼吸は、お口の乾燥や舌の位置の変化につながり、歯や歯ぐきのトラブルや歯並びの不安定さに影響することがあります。もしお子さまにこれらのサインが見られる場合は、早めに歯科医院や専門医に相談しましょう。

6.歯並びだけじゃない、ランパ矯正による根本治療

Q. 小児矯正治療は“歯並びを整える”だけですか？

A. 矯正にはいくつかの方法があり、考え方が少しずつ異なります。

ランパ矯正（RAMPA療法）は小児矯正の一つの方法で、顎の骨格や呼吸、姿勢といった根本的な原因にアプローチする治療法です。

従来の矯正治療が「歯を並べる」ことを主な目的とするのに対し、ランパ矯正は口呼吸や姿勢、骨格の歪みなど生活習慣を総合的に改善しながら、歯並びも整えていきます。小児期に行うことで、将来的な健康にも良い影響が期待できる治療法です。

7.いつ相談するのがいい？小児矯正、相談の目安

Q. 受診のベストタイミングは？

A. 答えは、「いつでもOK」です。“気になるサイン”が出た時点でご相談いただくと、その子に合った進め方を早めに考えられます。

お子さまの歯並びや生活習慣で気になることがあれば、ぜひ一度、おかむら小児歯科クリニックまでご相談ください。専門的な視点から、やさしく丁寧にお話を伺い、安心して治療に取り組めるようサポートいたします。お子さまの健やかな成長と、笑顔あふれる毎日を一緒に守っていきましょう。