お子さん、口がポカンと開いていませんか?
~口呼吸がもたらす意外な影響と、その改善方法~
2025.06.13

お子さんの口がポカンと開いているのに気づいたことはありませんか?
それは“口呼吸”のサインかもしれません。
普段の生活であまり意識されない口呼吸ですが、お子さんの健康や成長には思いがけない影響を与えることがあります。
今回は、口呼吸の問題点やその改善方法について、できるだけわかりやすくお話しします。
なぜ、口呼吸はよくないの?
口呼吸とは、鼻ではなく口を開けたまま息をすることです。長く続くと、次のような良くないことが起こります。
- 口の渇き
口呼吸をすると唾(つば)が減りやすくなり、口の中がかわきます。 - 免疫力の低下
唾には細菌を抑えるはたらきがありますが、減ると病気にかかりやすくなります。 - 姿勢のくずれ
顎(あご)が前に出たり、首や肩に負担がかかり、姿勢がくずれやすくなります。
風邪をひきやすくなるだけではない?
口呼吸は、風邪や感染症にかかりやすくなるだけでなく、次のような健康の問題にもつながることがあります。
- アレルギー症状の悪化
鼻で息をするときに花粉などを受け止めるはたらきがありますが、口呼吸ではそれができません。 - 睡眠の質の低下
眠っているあいだに呼吸が乱れると、深い眠りが得にくくなります。 - いびきや睡眠時無呼吸
口呼吸でのどの道がせまくなると、いびきをかきやすく、場合によっては一時的に呼吸が止まることがあります。 - のどの腫れ
口呼吸による乾きや刺激で、のどの奥が炎症を起こしやすくなります。 - 夜おしっこの量が増えること
深い眠りが取れないと、夜におしっこが近くなる場合があります。 - 集中力の低下
慢性的に酸素が足りないと、脳への酸素が十分に行き渡らず、集中力や学ぶ力が下がることがあります。

口もとや顔の成長にも影響する可能性
口呼吸を続けると、お子さんの顔や口もとの成長にも影響が出ることがあります。とくに、次のような変化が考えられます。
- 口もとがゆるむ
唇(くちびる)やあごの筋肉が弱くなると、口を閉じにくくなり、顔のバランスがくずれることがあります。 - あごがせまくなる
正しい噛み合わせが難しくなり、あごの成長に偏りが出ることがあります。
歯並びとの意外な関係とは?
口呼吸が続くと、舌の位置が正しく保たれず、それが歯並びに影響することがあります。その結果、次のような歯並びのくずれが起こる可能性があります。
- 前歯が前に出る
- 噛み合わせが悪くなる
- 奥歯が正しい位置に収まらず、歯が並ばない
- あごの成長に偏りが生じ、顔のバランスがくずれる
- 歯が重なり合って生える(叢生:そうせい)
また、口呼吸で唾の量が減ると、歯ぐきの病気や虫歯になるリスクも高くなります。
舌の位置と姿勢が歯並びを左右する?
舌は、本来、上あごに軽く当たっていることで歯並びや顔の骨をサポートしています。しかし口呼吸を続けると、舌が下がり、歯並びや顔の成長バランスに悪い影響を与える場合があります。
「お口ぽかん」は見過ごさないで
一見かわいらしく見える「お口ぽかん」ですが、お子さんの健康や成長に大きな影響を与えるかもしれません。軽い症状でも、早めに対策をとることで改善のチャンスが広がります。
根本から改善するという考え方
口呼吸をなおすには、次のような取り組みが大切です。
- 鼻づまりの治療
アレルギー性鼻炎や慢性鼻炎の治療を受けて、鼻で息がしやすい状態をつくります。 - 正しい姿勢の指導
すわるときや立つときの姿勢を整えることで、呼吸がラクになります。
歯科矯正よりも先にできることがある
歯並びをなおす前に、舌のうごきや鼻呼吸をサポートする生活習慣を身につけることで、歯並びや顔の成長を自然にサポートできます。
成長を活かしたアプローチとは?
お子さんの成長期は、改善のチャンスです。このときに取り組むことで、健康的な成長を促せます。
- 舌の位置を正しくするトレーニング
- 鼻呼吸をしやすい環境づくり

まとめ
口呼吸は、お子さんの健康や成長にさまざまな影響を与える可能性があります。早めに気づき、適切な対策をとることで、お子さんが健やかに育つ環境を整える手助けになります。
当院の取り組み
おかむら小児歯科クリニックでは、いびきや睡眠時無呼吸で悩んでいる多くのお子さまが来院し、口呼吸の根本からの治療を行っています。実際に他科では改善しなかった口呼吸の治療も行っております。
お子さまの口呼吸にお困りの保護者さまは、どうぞお気軽にご相談ください。
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